第65回日本リウマチ学会学術集会(JCR2021)で講演させて頂きました

2021/06/26

日本リウマチ学会様主催のリウマチ学会学術集会で、演題発表をさせて頂きました。
演題名は「リウマチクリニックにおける,週2回1錠のST合剤少量予防投与の有効性と安全性の検討」です。

リウマチの治療をしていると、頻度は低いですが、ニューモシスチス肺炎という、特殊なカビによって引き起こされる肺炎を起こす事があります。

この肺炎は厄介で、初めは症状が出にくく発見が遅れてしまったり、数日のうちに一気に肺炎が広がったりするので、入院しての治療が必要な厄介な肺炎です。
さらにカビ自体が悪さするだけでなく、カビをやっつけようと体の免疫細胞が頑張り過ぎてしまう事でさらに肺炎が悪くなっている事が考えられて、最近ではまるでコロナウイルスの重症肺炎に似ているのではとも言われています。

そんな怖いカビの肺炎を予防するお薬がST合剤(バクタやダイフェン)なのですが、このお薬も自体でも湿疹が出たり、肝臓の数値が上がってしまったりと頻度は低いもののトラブルが起きる事もあります。
なので、いかにカビの肺炎を予防しつつ、ST合剤も安全に使うか?というのが課題になります。

そこで、「普通より少ない量のST合剤で、安全にかつ効果的にカビ肺炎の予防が出来ないか?」を検討した報告をさせて頂きました。

感染症やお薬のトラブルを少しでも減らして、「リウマチ患者さんに安心をお届けする!」という私達のミッションに少しでも近づけると嬉しいです。